
ホームステイ・学生寮

短期間のホームステイやシェアハウス、民泊などは法律で禁止されています。
まとめスライド
学生寮の場合
民間の学生寮もありますが学生ビザを持つ長期留学生を対象に学生寮の運営許可を政府から得ているため短期留学の方は滞在できません。専用の学生寮を併設している語学学校もありません。これは学生寮維持にかかるコストが大きな理由です。
一部、短期間でも宿泊可能な学生寮もありますが学校単位の研修旅行など団体のみの受け入れです。そのため個人の短期留学では学生寮滞在は実現できません。
「〇〇(学校名)レジデンス」という名で学校併設の学生寮のように宣伝している学校を見かけますが学校独自の寮ではなく実際は一般のホテルです。
フィリピン・セブ留学では学校併設の学生寮利用が一般的ですが世界的には特殊な例です。フィリピン・セブの学校が学生寮を併設する理由は街中の治安の悪さが大きな理由です。通学途中に危険な目にあうことのないように学生寮を併設しています。
短期ホームステイは違法
シンガポールでの滞在先にホームステイの手配・斡旋をご希望頂くことがあります。可能なら手配したいところですがシンガポールでは法律で短期間のホームステイや民泊は禁止されているため手配できません。「地域住民の日常生活を守るため」が禁止の理由です。日本でも訪日外国人旅行者の民泊問題があるのと同様です。欧米ではホームステイは一般的ですが国が変われば法律も変わることをご理解ください。
賃貸は最低3ヶ月以上
シンガポールは「住宅・部屋の最低賃貸期間」を以下のように法律で定めており、期間の短い短期留学のホームステイはお知り合いの方の自宅に無償で滞在するケースを除き事実上不可能です。
民間住宅(コンドミニアム・一戸建て等) | 最低3ヵ月間 |
公団団地(HDB) | 最低6ヵ月間 |
「教育目的は大丈夫」「授業料等を含めたパッケージなら大丈夫」と言われた…「実際に短期留学でホームステイをした」という話も聞きますが、あくまでもそれは名目・建前です。たとえ知名度のある留学エージェント・語学学校でも鵜呑みにしないことが大切です。コンプライアンスの観点から皆さんに事実を伝えずリスクを負わせるような無責任なことはできません。
実際、日本からシンガポールへの修学旅行ではホームステイを希望する日本の学校からの要望に応えるため、ホームステイ目的でお隣マレーシア・ジョホールバル郊外にある「ホームステイ村」に国境を越えて1泊2日で出かけることも一般的です。これもシンガポールではホームステイできないことが理由です。
Airbnbなどの民泊サイトに掲載されているシンガポールの部屋は「安ホテル・ドミトリー等の旅行者向け宿泊施設(短期滞在可)」や民間住宅の場合は「最低3ヶ月以上の滞在」が条件の部屋です。また稀に違法に短期旅行者に貸している部屋も掲載されています。
ホームステイは違法の根拠
他国でホームステイは一般的なため「本当に違法なのですか?」という質問を頂くこともあります。以下はシンガポール政府の住宅関連の監督官庁のホームページから該当する部分を抜粋したものです。民間住宅を担当するURA、公団団地を担当するHDBの2つの組織です。シンガポールの全て住宅はこの2つの役所のどちらかが管轄しています。政府組織の公式見解ですのでご確認ください。
民間住宅の監督官庁URA公式サイトの記載
「Homestays」(ホームステイ)としての短期賃貸は不可と明記されています。|日本語版(グーグル翻訳利用)|
It is illegal for owners and tenants to rent out their properties for short-term accommodation. This includes renting them out as ‘hotels’, ‘hostels’, ‘motels’, ‘Bed and breakfast’, or ‘Homestays’ to short-term visitors, frequently done through online ‘home-sharing’ platforms.
所有者や入居者が自分の物件(住宅)を短期滞在用に貸し出すことは違法である。これには「ホテル」「ホステル」「モーテル」「ベッド&ブレックファスト」「ホームステイ」として短期滞在者に貸し出すことが含まれ、オンラインの「ホームシェアリング」プラットフォームを通じて行われることが多い。
出典元:Short-Term Accommodation - Urban Redevelopment Authority
公団団地の監督官庁HDB公式サイトの記載
「各入居者の最低賃貸期間は申請ごとに 6 か月とする必要」と明記されています。|日本語版(グーグル翻訳利用)|
The minimum rental period for each tenant must be 6 months per application. You are not allowed to rent out your flat or bedroom on a short-term basis, as it may disrupt the living environment and pose security concerns for our residents.
出典元:Rental Period - Housing Development Board
入居者の最低賃貸期間は1回の契約につき6ヶ月間でなければなりません。住居や寝室を短期で貸し出すことは居住者の住環境を乱し安全上の懸念があるため禁止されています。
違法ホームステイ利用のリスク
違法なホームステイが見つかった場合、滞在者は法的には罰せられることはありませんが「捜査協力」や「速やかな退去」を求められ予定以上の費用が発生することにもなりかねません。
またシンガポール入国時に滞在先として申告したホームステイ先との関係性を聞かれる可能性もゼロではありません。
一方、違法に貸し出していることが見つかったオーナーは罰金等のほか公団団地(HDB)は住宅没収の可能性もあります。そのようなリスクを負ってまで違法に貸し出すオーナーは金銭面等で問題を抱えていたり、法律を守る形では高く貸し出せない(部屋の設備や状態が悪い、交通の便が悪いなど)等の理由があるはずです。
このような話を聞きました
学校が手配した違法なホームステイ先に滞在してしまった方からはこのような話を聞きました。
- 学校までバス・地下鉄を乗り継いで1時間以上かかる郊外
→ 弊社でご紹介している滞在先は都心・都心すぐ近くの便利な立地、通学はもちろん観光にも便利な場所です。東京23区サイズのシンガポールで通学1時間超えはかなり遠くマレーシア国境に近いエリアです。 - 風遠しの悪い部屋でエアコン無し・扇風機のみ
→ 弊社でご紹介している滞在先はすべてエアコン完備です。 - 狭い部屋にルームメイトがいる2人部屋
→ バジェットホテルは全て自分専用の個室です。 - 出される食事は買ってきた炒飯などいつも似たようなものばかり、口にあわないことも
→ 食事はその国の印象を左右します。外食文化のシンガポールでは好みにあった料理を屋台街(ホーカーセンター)やフードコートで手軽な値段で食べることができます。 - 出発直前までホームステイ先が不明/出発前に何度も変更された
→ 弊社の手配は滞在先決定後に変更はありません。滞在先はお申込み後「授業料+サポート料のお支払い」&「航空券予約」後、速やかに手配します。
実際の摘発例
以下はシンガポールの大手メディアで報道された摘発例、このように頻繁に報道されています。
2025年3月26日の報道
最低契約期間の3ヵ月を守らずにコンドミニアム等を賃貸していた業者が起訴されました。
2024年7月25日の報道
2019年~2023年の間に約70軒のHDB(公団団地)が違法賃貸で没収されたという報道です。
- HDB takes back about 70 flats for breaking minimum occupancy period rules, unauthorised rental
HDB、最低居住期間規則違反と無断賃貸で約70戸のアパートを没収
2024年7月5日の報道
2019年以降「違法短期賃貸で86人が罰金または起訴された」という報道です。2020年4月~2022年4月までの2年間はコロナ禍の入国制限があり短期旅行者の入国は条件が厳しかったことから摘発の多くは2019年または2022年以降だと推測します。
- 86 people fined or prosecuted for illegal short-term rentals since 2019: HDB and URA
2019年以降、違法短期賃貸で86人に罰金または起訴:HDBとURA
2024年6月11日の報道
次の記事に反応したAirbnbが掲載されている違法な投稿を削除したという報道です。
2024年6月3日の報道
Airbnbでは今でも違法の短期賃貸を見つけることができるという記事です。違法であることを知らない外国人も多いのが怖いところです。
2024年5月27日の報道
Airbnbを使い複数の住宅を短期で貸し出していた女性に約2千万円の罰金が言い渡されました。以下がその報道(2024年6月3日)です。
- Woman fined over S$175,000 for illegally renting out 3 units to Airbnb customers
Airbnb利用者に3戸を違法に貸し出した女性に17万5000シンガポールドルの罰金
2023年11月15日の報道
複数のコンドミニアムの部屋を短期で貸し出し、約1.6億円の売り上げを得ていた男にほぼ同額の罰金が言い渡されました。以下がその報道(2023年11月15日)です。
- Man fined S$1.4 million for running illegal short-term rental business at 19 properties
19件の不動産で違法な短期賃貸業を営んでいた男性に140万シンガポールドルの罰金
滞在先のよくある質問
滞在先カタログ
滞在先カタログ
滞在先は「ゲストハウス」「バジェットホテル」です。
ゲストハウス(相部屋)
留学費用を少しでも安くしたい方にオススメな相部屋の宿泊施設です。
バジェットホテル(個室)
1人部屋でプライバシーを確保したい方にお勧めな滞在先です。
自分で滞在先を用意/手配
滞在先をご自身で手配することもできます。
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