語学学校とは?
英会話教室の違い
語学学校=英会話教室ではありません。語学学校の授業をご案内します。
まとめスライド
短期留学のクラス
語学学校で学ぶクラスは短期留学の期間数に応じて編成されるクラスではありません。カリキュラムは1~3ヵ月単位のターム(学期)で構成され、そのターム中に1-4週間のみ受講するのが短期留学です。学生ビザで数ヶ月単位で学ぶ留学生も数週間の短期留学生も一緒に学ぶクラスです。
英会話が充実している学校に通いたい
皆さん、語学学校とはどういう学校だと想像しますか? 皆さんから頂くご希望で多いのが「英会話が充実している学校」です。
日本で英語を学ぶというと「英会話教室」が一般的なイメージだと思います。しかし「語学学校」は「英会話教室」ではありません。
自動車学校に例えるとわかりやすいかもしれません。自動車学校では学科教習(交通規則・安全知識など)も技能教習(運転技術)も学びます。街中で車を運転するには技術だけではダメで交通ルールも知らなければとても危険です。
英語も同じ、理論と実践、この2つをしっかりと身に付けることが英語上達の鍵になります。どちらが欠けてもアンバランスになってしまい、すぐに上達の壁に当たり伸び悩んでしまいます。
語学学校の授業は教科書を基本に「文法」「単語・熟語」「読む」「書く」「聞く」「話す」を総合的に学びます。自動車学校の学科に当たるのが「文法」や「単語・熟語」、実技に当たるのが「読む」「書く」「聞く」「話す」です。
教科書は世界中の語学学校で広く使用されている市販のものを使用する語学学校がほとんどです。そのため教科書を基本に授業を進める学校の場合、授業のカリキュラムは基本的に同じです。
多くの語学学校で使われている教科書をいくつかご紹介します。どれも欧米の大手教育系出版社の教科書で世界中の語学学校で広く使われています。教科書のサンプルも閲覧できるのでどのような構成になっているかを確認できます。
- LIFE|ナショナルジオグラフィック 教科書サンプル(PDF)
- ROADMAP|ピアソン 教科書サンプル(PDF)
- Straightforward|マクミラン 教科書サンプル(PDF)
- Headway|オックスフォード大学出版局
授業中に自分が話す時間はわずかです
このような総合英語の授業のため「英会話」の部分、特に「授業中に自分が英語を話す」部分は授業全体からみればほんのわずかな時間です。先生に指名された時、クラスメートとペアワーク(お互いに質問しあう等)をする時などに限られます。複数の生徒で学ぶグループレッスンのため英語での発言時間はどうしても少なくなってしまいます。
また英語の発言時間はクラスのレベルによっても違う傾向があります。上位クラスになればなるほど「英語を学ぶ」のではなく「学んだ英語を使う」授業の割合が多くなるため、英語での発言機会も多くなる傾向があります。
グループレッスンで英語を学ぶ意義
授業のみにフォーカスすると語学学校のグループレッスンは英会話上達に不向きですが、グループレッスンだからこその英会話上達のヒントを紹介します。
- クラスメイトの発言を参考にする
クラスメイトの発言を聞き「このように表現すればいいんだ…」という気づきを得られます。 - 自分ならこう答えると考える
先生からの質問に指名されたクラスメイトが答える時、「自分ならこう答える」と常に考えるようにします。 - 授業後や食事時の英会話
授業以外の時間の使い方はとても大切です。クラスメイトを誘ってどこかに遊びに行ったり、食事に誘うことで英会話の実践の機会を得ることができます。これは日本人ばかりで学ぶ日本の英会話教室ではできない海外留学ならではのチャンスです。
英会話にこだわるならこのレッスン
「英会話の上達」が短期留学の唯一の目的であり、伸ばしたい英会話の内容が具体的に決まっている場合(仕事で使う英語等)、基本的にはグループレッスンはお勧めしません。英会話の上達のみにフォーカスするなら飛行機代や宿泊費等で多くの予算が必要な短期留学ではなく、日本で1対1のマンツーマンレッスンを受けたり、格安で学べるオンライン英会話を毎日続けるのがお勧めです。
但し重要なのは英会話の中身、話のトピックスです。自分が必要な英会話のトピックスをできるだけ具体的に詳細に定めてその内容で何度も繰り返し学ぶことが大切です。一番ダメなのは話したい内容が定まっておらず先生主導で話のトピックスが決まってしまうケースです。
本当に出来ないのは英会話だけ? 読むこと・書くことは?
読み書きは何とかなっても、英会話は苦手だから、やはり英会話中心の学校がいい…との声もよく頂きます。
確かに英会話が苦手な日本人は多いですが、実際、苦手なのは「話すこと」だけでしょうか? 書くことはどうでしょうか? 読むことはどうでしょうか? 聞くことはどうでしょうか?
話すことは、相手が目の前にいるため即答しなければなりません。そのため自分ができないという事実に気付きやすいのが「話す」、そして「聞く」です。
一方、「読む」「書く」は、相手が目の前にいないので時間に余裕があります。英語のホームページを読む時、辞書を使って知らない単語を調べながら時間をかけて読めばある程度は理解出来てしまいます。書くのも同様です。時間をかけて、辞書を使ったり、オンライン翻訳を使って、なんとか伝えたい文章を作ることはできると思います。
しかし、それで本当に「なんとかなる」と言えるでしょうか?
実際、仕事で英語を使う時、仕事内容にもよりますが、日々の業務では「聞く」「話す」より、Eメール等を「読む」「書く」ことが中心の仕事はかなり多いと思います。その時、1通のメールを理解して返信するのに何時間もかけていては仕事になりません。
「聞く」「話す」同様に辞書をほとんど使わずに、ざっと読んで理解、伝えたいこともざっと書いて送信する…これができて初めて「なんとかなる」と言えると思います。
もし旅行で最低限なんとかなる程度のサバイバル英語さえ身に付ければ十分…という方なら、中学レベルの文法知識(自分で総復習)+英会話練習のみでも良いと思います(あえて語学学校に行く必要もないでしょう)。
それ以上に上達したいという方であれば、「文法」「単語・熟語」「読む」「聞く」「書く」「話す」を総合的に身に付ける語学学校の授業システムは理に適ったものであると思います。
語学学校だけでは実践の力は上達しない→英語のペーパードライバーから卒業しよう
語学学校で何時間、何ヶ月も勉強しても思うようにはなかなか上達しないと思います。日本に住んでいて英語を実践で使えるようにならない最大の理由は、「実践」の機会がないからです。
これも自動車学校を例にするとわかりやすいでしょう。自動車免許をとっても、実際に運転しなければ、いつのまにかペーパードライバーになってしまいます。
また自動車学校内のコースでどれだけ練習しても、路上とは環境が大きく違います。
語学学校は自動車学校です。語学学校で必要な知識を身に付け、語学学校の外で実践する、この繰り返しがあってこそ、英語の実践力は身に付きます。
母国語である日本語の漢字でさえ、使わなければ忘れてしまいます。計算も算数レベルなら普段の生活で使っているので忘れませんが、数学レベルになると実践の機会が無いので、忘れてしまっている人も多いと思います。英語も全く同じです。
なかなか実践の英語が上達しない・・・と悩んでいる留学生に話を聞くと、語学学校以外の場での実践が足りないケースが圧倒的に多いです。留学の最大のメリットは、実践の場がたくさんあることなのに、それをいかしきれていない、留学しているのに、とてももったいないと思います。
クラスメイトと授業後に遊びに行くだけでも勉強になります。英語で趣味の習い事をしたり、サークルに入るのも良い方法です。街に出れば英語の世界です。ぜひ実践の場で使うことを目標にしてください。これが英語の実践力を伸ばす唯一の方法だと思います。英語のペーパードライバーから卒業しましょう。
学校カタログ
語学学校の選び方
希望にあった語学学校の選び方を説明します。
エドバンテージインスティテュート
半日授業の小規模な学校です。地下鉄5路線から徒歩圏。
LSBFシンガポール
1日授業の学校、都心のオフィス街の高層階に教室があります。
TMCアカデミー
授業は1日3時間/5時間から選択、比較的若い生徒が多いのが特徴です。
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